篠笛楽譜(無料)82「おぼろ月夜(朧月夜)」叙情歌・唱歌

篠笛の竹のやさしい音色は、やっぱり日本のうたとの相性が抜群ですよねー。

ポップス曲、海外の洋楽なども、篠笛で吹くと良い雰囲気になる曲も多いですが、ここはやっぱり和楽器=日本の音楽ということで、「日本のうた」をオススメしたいと思います。

童謡や唱歌は、本当に篠笛などの和楽器の音と合います。

今回、篠笛用楽譜として譜面におこしたのは「朧月夜(おぼろつきよ)」です。

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youtube音源「朧月夜(おぼろづきよ)」篠笛:福原一笛

「朧月夜(おぼろづきよ)」は、大正3年に発表された曲ですね。

大正3年ということは、西暦でいうと1914年。今から100年ちょっと前に作られた曲ということになります。

分野としては、童謡かな?それとも唱歌になるのかな?
この曲の正しいジャンル区分はちょっと迷いますね。

とにかく有名な「日本のうた」ですね!笑

「朧月夜(おぼろつきよ)」の作詞は、高野辰之さん。他にも「ふるさと」や「もみじ」「春の小川」など、数々の名曲を作られた作詞家です。

また、作曲は岡野貞一さん。こちらも同じく、多くの文部省唱歌を作られた名作曲家ですね。

いわゆる文部省唱歌は、当時は誰が作詞・作曲したのかが非公表だったのですが、最近では研究が進み、高野辰之さんと岡野貞一さんのコンビでつくられた文部省唱歌が多いことがわかっています。

この「朧月夜(おぼろつきよ)」は、現在のポップスシーンでは、矢野顕子さん、槇原敬之さん。中島美嘉さんなどが、アレンしたり、カバーしたりされている名曲ですね。

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JR東海道線の二宮駅では発車メロディとして使われているそうですよ。

篠笛用「おぼろ月夜(朧月夜)」楽譜:8本調子


篠笛用楽譜「おぼろ月夜(朧月夜)」8本調子

「朧月夜(おぼろつきよ)」の篠笛用の楽譜です。

そこまで難しいところあるわけではないので、初心者の人でも練習曲に選んでもらって大丈夫だと思いますよ。

ほとんどの音は低い音(呂音)です。

ただ、呂音の三・二・一の音は、そーっとやさしい息づかいで吹かないときれいな音が出ないので、意識して練習してみれください。

少しだけ、呂音から甲音、甲音から呂音と、低い音と高い音を行き来する箇所があるので、吹く息の量やスピードなどをスムーズにコントロールできるように気をつけて下さい。

あとは、何よりも、春の菜の花畑の景色などを思い浮かべながら、情緒深い演奏を心がけるとより良い雰囲気になると思いますよ。

歌詞「朧月夜(おぼろつきよ)」文部省唱歌

菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて におい淡(あわ)し

里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路(こみち)を たどる人も
蛙(かわず)のなくねも かねの音も
さながら霞(かす)める 朧(おぼろ)月夜

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