中古の篠笛の購入について【蘭情・立平・朗童】
こんにちは。
最近「新しい篠笛が欲しいなー、買っちゃおっかなー」と物欲がふつふつと高まってきております。一年の間に、何回かか物欲MAXのサイクルが訪れるんですよねー。
特にこの数日、新しい篠笛が欲しい!という感情がグワーッ上がっていて、やばいです、New篠笛を衝動買いしてしまいそうです。自分ではこの想いを止めることができなさそうです。笑
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最近欲しい篠笛は四本調子か六本調子のどちらかですね。どっちの篠笛が欲しいかというと、僅差で四本調子が優勢です。
さて、今回は篠笛購入にちなんで「中古篠笛の購入」をテーマにブログ記事を書いていきたいと思います。
中古篠笛の中でも、主に「蘭情管・立平管・朗童管」について考察してみたいと思います。
中古の篠笛って正直なところ、どうなの?
早速ですが「中古の篠笛を買うのって、正直なところどうなの?」という質問について。
そういえば今までに、篠笛教室の生徒さんとも、篠笛仲間や和太鼓仲間と何度もこの質問についてやりとりしたことがありますね。
今の時代、ネット通販が盛んになり、中古篠笛もネットオークションやメルカリで出品される数も増えているので、比較的簡単に中古の篠笛を購入することができます。
ひと昔前だと、中古の篠笛を手に入れるルートといえば、篠笛仲間などの友人知人の間でもう使わなくなった篠笛を安価で譲ったり、篠笛教室の先生や生徒同士の間で受け渡しをしたり、といったくらいで、狭い範囲でしか中古の篠笛って流通していなかったんですよね。
なので、篠笛を中古で買いたい!と思っても、そうそう簡単に購入することはできず、そもそもの数も少なかったので、いくつか数がある中から選ぶということも難しかったわけです。
そうした過去を思い返してみると、今ってヤフオク、メルカリなどで中古の篠笛がそこそこ数多く出品されているので、中古の篠笛を購入しやすい時代になったと言えますね!
中古篠笛のメリット
簡単にですが、篠笛を中古で購入するメリットには次のようなことが考えられます。
・価格、値段が安い
・古管、年代物を買うことができる
篠笛を中古で購入する最大のメリットは何と言っても価格面ですね。新品で購入するよりも、安い値段でお得な価格で篠笛を購入することができるのが、中古篠笛を買う大きなメリットです。
また、篠笛の中でも、古い時代に作られたいわゆる「古管」や、年代物を購入するには、そもそも中古篠笛でなければ買うことができませんよね。
もう製造されていない有名な製管師の方が作られた篠笛が欲しい!という場合は、中古市場で目的の篠笛を探すことになります。
中古篠笛のデメリット
中古の篠笛を購入する際のデメリット、注意点は次のポイントがあります。
・状態が悪いものがある
・手入れや使用状況が不明
・ひび割れや、竹が割れていたりする
オークションやメルカリなどで中古の篠笛を購入する際のデメリットですが、写真だけでは詳しい状態がわからないため、中にはあまり良い状態と言えるものではない中古篠笛が出回っている場合もあります。
以前の持ち主がどんな手入れをしていたのか、どういったふうに篠笛を使い、保管していたのか、が不明なのも不安材料のひとつですね。
また、中古篠笛の中には、竹にひび割れがあったり、割れてしまっているものもあります。竹が割れている中古篠笛は、そのままでは使えないので修理する必要があり、修繕費用が発生してしまいます。
トラブル防止の観点から、以上のようなメリットとデメリットの両方をしっかりと考えた上で、中古の篠笛を購入するようにしてくださいね。
蘭城の篠笛を中古で購入するなら
篠笛の中でも人気が高く、プロの篠笛奏者の方が使用していることも多いのが「蘭情管」ですね。
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「蘭情管」を知らない篠笛吹きは、はっきり言ってモグリです笑。「蘭情管」はそれくらい有名な篠笛ですね。
蘭情管の篠笛には、竹の表面に「蘭情」の刻印があるので、中古で購入する際には、ちゃんと刻印を確認しておきましょう。
ちなみに、中古篠笛の中でも特に「蘭情管」は人気が高く、出品されていてもすぐに落札されて購入者が決まってしまう傾向があります。
というのも、蘭情管の製管師の蘭情先生が、「蘭情」から「蘭照」に改名したこともあって、もう「蘭情」の篠笛は新しく世に生まれることがなくなってしまいました。
そういう点でみれば、蘭情管はレア物、希少価値が高い、とも考えられますし、篠笛としてのクオリティも高いので、中古篠笛としても高い人気があります。
ネット通販で蘭情管の中古篠笛を探すなら、ヤフオクかメルカリのうちのどれかになると思います。
メルカリが登場する前なら、蘭情管の中古を探すなら「ヤフオク」が一番見つけやすかったと思いますが、今なら「メルカリ」の方が出品数が多いかもしれませんね。
立平の篠笛を中古で購入するなら
立平管も、篠笛界の中でトップクラスに人気が高く、品質も信頼できる篠笛専門店ですね。
立平管の製管師は代表の水落立平氏です。
立平さんは、公式ホームページで新管の篠笛をネット販売しいているので、新品の篠笛の購入もしやすいですね。
篠笛の種類も豊富なので、いろいろ選べるのも立平管の特徴のひとつです。
ここ最近の篠笛の中でも、一番といっていいくらい勢いがあるので立平管じゃないか、と思います。
私が使用している七本調子の篠笛も立平管です。
立平管は中古でも比較的数多く出回っているように感じるので、探しやすいと思います。
ただ、立平管も蘭情管と同じように人気がある篠笛なので、美品で状態の良い中古管が出品されるとすぐに売れてしまうみたいなので、ちょくちょくチェックしておいたほうがいいかもしれませんね!
朗童の篠笛を中古で購入するなら
2019年に引退された笛師久保田朗童先生の篠笛「朗童管」は、篠笛好きの中でもファンが多い篠笛ですね。
朗童管は、鬼太鼓座や鯉沼廣行氏などのプロの有名奏者が使っている篠笛で、先代朗童より引き継がれ、音色のファンも多く、お囃子や江戸囃子などを中心に、高い人気がある篠笛です。
聞いた話によると、朗童管にはランクがあるらしく、お囃子などを吹く初級者からプロの篠笛奏者が使われる篠笛まで、初級ランクから上級ランクまであるそうです。
朗童管は「朗童」と刻印が篠笛の表面に刻まれています。
朗童管の中でも上級ランクの篠笛は、何十本も作った中で出てくるとても良い管らしく「これは上級者にしか吹きこなせないねー」というくらい奥が深い篠笛みたいです(欲しいですねー)。
朗童先生が引退発表された後も、在庫品などはしばらく販売されていたみたいですが、やはりファンが多い朗童管、かなりの問い合わせがあったみたいです。
ですので、今「朗童管が欲しい!」となると、ヤフオクやメルカリなどで中古で探すしか購入方法がなさそうですね。
この記事を書いている現在(2020年4月)、ついさっきヤフオクとメルカリの両方で検索してみたところ、朗童管の中古篠笛は、どちらかというとヤフオクよりもメルカリの方が出品されている感じですね!
中古の篠笛の購入について【蘭情・立平・朗童】のまとめ
今回は「中古篠笛の購入」をテーマに、ファンが多く人気の
高い【蘭情・立平・朗童】の3つを中心に紹介してみました。
中古篠笛は、ものによって状態が良いものもあれば悪い状態な篠笛もあるので購入するときは気をつけてくださいね。
篠笛の素材は竹、自然素材なので篠笛もある意味生き物です。
長年、まったく吹くことなくケースや袋の中に入れたままになっている篠笛は、ひび割れがあったり、今は見た目では割れてないないけど、息を吹き込んで吹いていると割れてしまいそうな状態になっている篠笛もあります。
どうしても当たりハズレがあるのが中古品の世界ですが、素敵な管との出逢いがあることを祈っていますね。
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