尺八の基本知識②「音階、音域、長さ(サイズ)、種類」

幼い子供の頃はあまり感じなかったのですが、年を取って大人になってくると「和楽器の音色って素敵だなー」とヒシヒシ感じます。

これもやっぱり日本人のDNAなのかな?笑

ということもあって、最近のマイブーム和楽器は「尺八」です。

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最近知った、尺八の基本知識について、音階(キー)、音域、長さ(サイズ)、種類について、簡単に整理してみたいと思います。

初心者さんの参考になれば幸いです。

尺八の音の高さを決める3つの要素

尺八の音階(音程や音の高さ)は、次の3つの要素で決まります。

・管の長さ
・指孔の位置と大きさ
・管の内径

通常の製作方法だと、尺八の管の内径には漆(うるし)をぬることで、音を調節しています。

「地あり」の尺八のことですね。

尺八の管内に漆を塗る目的としては、音の高低の調律、音量を増す、演奏で管内にたまる水滴から尺八を保護する、などの目的があります。

尺八の長さ(サイズ)、種類は?

「尺八」の名称の語源(由来)は、楽器の長さが一尺八寸(約54.5cm)から来ています。

ですが、実際には、尺八の長さ(サイズ)は、一尺八寸だけではなく、一尺三寸の短いサイズの尺八から、三尺くらいの長い尺八まで、ほぼ一寸刻みの長さの種類があります。

一般的には、一尺八寸、一尺六寸あたりの長さが、比較的よく使われる尺八のサイズになりますね。

管の長さで音階(キー)が変わる

一尺八寸の尺八は、全部の孔を塞いだ状態で、西洋音階の「レ」の音、「D」のキーになるように作られています。

ですので、「D管」と呼ぶこともあります。

一尺八寸の「D」を基準に、一寸短くなるごとに半音ずつ高くなります。

一尺六寸だと、半音プラス半音高くなるなので、一音(全音)、一尺八寸の尺八よりも音が高くなる「E管」、ということです。

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逆に、一寸ずつ尺八の長さが長くなれば、半音ずつ音が低くなっていきます。

二尺の長さの尺八だと、半音プラス半音の一音(全音)、音が低くなり「C管」になります。

尺八で出せる音の幅「音域」は、約2オクターブ半です。

尺八は、管の長さが長くなればなるほど、音程が低くなればなるほど、より高度な演奏スキルが必要になると言われています。

そうしたこともあって、初心者の方は、基本となる「一尺八寸」から始めると良いとされています。

子供の場合だと、手が小さくて指孔が届かない場合もあるので、一尺六寸くらいの長さから始めるケースもあるみたいですね。

いろいろな材料の尺八「塩ビ管・プラスチック・木製・竹製」

本来、尺八は竹製の和楽器なのですが、手軽に尺八を始めてみたい、という初心者向けに、いろいろな材料で尺八が製作されています。

より加工しやすい材料で作られた尺八、ということですね。

例えば、水道管の材料で使われる「塩ビ管(塩化ビニール製)」が、一番コストがかからず安い値段で尺八が作れます。

尺八の運指(指使い)を覚える目的であれば、塩ビ管製の尺八でも十分なので、初心者入門用としてお得ですね。

他にも、1万円くらいで購入できるプラスチック樹脂製の尺八、楓などの木製の尺八があり、見た目を竹製の尺八に似せて作られています。

プラスチック樹脂製尺八はこんな感じ。

木製の尺八だとこんな感じです。

本来の竹製の尺八の音色と比較すると、様々な感想や意見がありますが、なかなかのクオリティで作られた尺八なので、初心者が最初に購入する尺八としても、お手軽価格なのでおすすめですね。

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