【篠笛初心者】音が出ない?吹き方の基本とコツは?

篠笛初心者に多い悩みのひとつが「音が出ない〜汗」という声です。

例えば、「甲音(高い音)がきれいに出ない」「呂音(低い音)がかすれる」「息が続かない」など篠笛の初心者の人がぶつかる最初の壁って、ほとんどの人が同じなんです。

そこで今回は、「音が出ない」という篠笛初心者に多いお悩み解決として、篠笛の吹き方の基本ポイントである「唇の形」と「呼吸」についてまとめておきますね。ぜひ参考にしてみてください。

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篠笛の吹き方の基本|音の出し方

篠笛の音を出すためには、口(唇)の形と呼吸が重要になります。吹く前に次の基本ポイントを確認するといいですね。

まず最初に、篠笛の吹き方の基本ポイントは次の3つです。この3つのポイントをいつも忘れないように心にとめておいてくださいね。

①口を自然に閉じる
②身体の奥まで大きく息を吸い込む
③自然な唇の状態のまま、細く長い息を出す

※詳細については後半で

篠笛初心者の人は、最初なかなか音が出なくて四苦八苦する人も少なくありません。

「ぜんぜん音が出ない」「うまく吹けない」と最初の壁にぶつかってしまい、音が出る前に挫折してしまい、篠笛を吹くことをあきらめてしまう人も残念ながら結構います。

実は、私も最初にまったく音が出なくて「こんなモノ、自分には無理!」と思い投げ出してしまった過去があります。笑

篠笛初心者の人は、まず最初に、この①〜③の基本ポイントを、何回か繰り返し練習してみてください。

この3つの基本が良い感じにできていれば、息を吹きかける歌口に当てるだけで、すぐに音が出ます。(唇の形についてはこちらの記事で)

また、「良い音が出なくなった」「息漏れがする」「最近調子が悪い」など、なんだか最近イマイチだな〜、と感じたときは、まず最初にこの3つの基本ポイントを再確認してみてください。

「何事も基本が大事」というのは、篠笛の世界にもあてはまることですね。

息を吹く前に、唇を閉じること

唇を閉じる前に息を吹き始めてしまうと、息の流れの影響で、唇の形が適切な形からズレてしまう可能性が出てきます。息を吹くときは、一度、唇をきちんと閉じてから息を吹く、という習慣を身につけるようにしてくださいね。

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篠笛を吹くときは「腹式呼吸」で

篠笛を上手に吹くための呼吸は「腹式呼吸」です。

人間の呼吸は大きく2つのタイプに分けることができます。「胸式呼吸」と「腹式呼吸」ですね。

「胸式呼吸」は、文字の通り「胸での呼吸」です。息を吸ったときに、肩や胸がグッと動く呼吸が「胸式呼吸」になります。

胸式呼吸だと、浅い呼吸になりがちです。初心者の人でも、経験者の人でも、「息が続かない」「長い音が出ない」というときは、胸式呼吸になってしまっていると予想されます。

それに対して「腹式呼吸」の場合、よりたくさんの空気を身体に吸い込むことができます。

篠笛は「息を吹く」楽器なので、呼吸はとても大切です。腹式呼吸ができるようになれば、太い音、キレイな音、高い音も上手に吹けるようになっていきますよ。

腹式呼吸のやり方・練習方法

腹式呼吸のやり方と練習方法を書いておくので、参考にしてみてください。

①まず最初はいつも通り普通に呼吸をします。
②次に、少し前に上体を倒してください。お辞儀をする感じですね。
③お辞儀をした状態で息を大きく吸い込みます。

そうすると、お腹や腰付近がグッとふくらむと思います。それが腹式呼吸ですね。お腹がふくらむ感じをつかめたら、何回か繰り返して腹式呼吸の感覚を体で覚えましょう。

他の練習方法としては、床にあおむけに寝転がって呼吸すると「腹式呼吸」をしやすくなりますよ。足を曲げるとさらに効果的ですね。

腹式呼吸ができるようになってきたら、座ったまま、立ったままの姿勢で練習しましょう。おなかに手をあてると、腹式発声を意識しやすくなりますよ。

篠笛を吹くときに、この「腹式呼吸」をすることで、より多くの空気を吸い込むことができ、無駄な力を入れずに楽に息を吹くことができるはずです。

イメージとしては、マヨネーズやケチャップの入れ物のような感じですね。笑

胸式呼吸は肩や胸が動き、腹式呼吸はおなかが動くので、うまく腹式呼吸ができているかどうか、おなかの動きで自分で確認することができます。

腹式呼吸ができていれば、篠笛の管がしっかりと鳴り響く「筒音」を出すことができます。より太くて、深い響きの音を出せるように「腹式呼吸」を意識してくださいね。

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