篠笛は水に濡れても大丈夫?洗い方は水洗いでOK?

こんにちは。

今回は前回の記事に続き、篠笛の手入れ・メンテナンス方法をテーマにしてブログ記事をアップしていきたいと思います。

吹けば吹くほど愛着が湧いてくる大切な篠笛ですから、できることなら長年ずっと使い続けていきたいですよね。

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篠笛の寿命を長く、長い年月使い続けていくためにも、日頃の手入れ・メンテナンス方法は大切です。

そこで今回は「篠笛と水」について少し掘り下げてみたいと思います。

篠笛は水に濡れても大丈夫なの?濡れた時の対処方法は?

篠笛の素材は竹なので、「水に濡れても大丈夫なの?」と心配する気持ちは自然な反応ですよね。

例えば、祭りなどで屋外で篠笛を吹いていたときに、突然ザーッと大雨が降ってきてしまい、篠笛が雨に濡れてしまった、ということだって考えられます。

他にも、テーブルの上に置いていたらコップの水をこぼしてしまい、篠笛が水に濡れてしまったとか、お茶やコーヒーがかかってしまった、というケースもあるでしょうし、川や池に落としてしまったという人ももしかしたらいるかもしれません。

そうしたちょっとした不注意や事故による水濡れではなく、お風呂で篠笛を吹きたいけど大丈夫なの?という人もいるかもしれませんね。

お風呂の中って音の反響がすごく良いので、歌う練習をするのにうってつけ、といいますし、それなら篠笛の練習もお風呂で!という考えもありえます。

また、砂や土などの汚れがひどいので篠笛をジャブジャブ水洗いをしてキレイにしたい、というケースもあると思います。

さてさて、自然素材の竹から作られている篠笛ですが、水に濡れても大丈夫なのでしょうか?

結論から言えば、篠笛は少々水に濡れても大丈夫です。

三味線などの和楽器は「雨などの水に濡れるのは厳禁」ですが、篠笛の場合は水に対してそこまで神経質になる必要はありません。

というのも、竹製の篠笛には漆が塗られていて、漆は水に強いからです。

篠笛を吹いていると体験したことがあると思いますが、菅の中に水滴がついていることがあります。

あの水滴は息による水蒸気の結露だったりするのですが、管内をツーっと流れて管尻からポタッと垂れてきたりします。

管内には漆が塗られているので、水がはじかれて菅尻まで流れてきているわけです。

むしろ、篠笛にとっては水に濡れることよりも「乾くこと」乾燥しすぎてしまうことの方がダメなんです。

竹が乾燥しすぎてしまうとひび割れの原因になってしまいますので。

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篠笛は水洗いできる?

では、篠笛はジャブジャブと水洗いしても大丈夫なのでしょうか?

これについては、ジャブジャブ丸洗い、まではおすすめできません。

篠笛には漆が塗られているので水に強いといえますが、完全防水とまではいかないので、ジャブジャブ水洗いをすると少なからず水分が竹に浸透していきます。

雨など少しくらいの水分であれば弾くのでほとんど気にする必要はありませんが、篠笛がかなり水に濡れてしまった場合は、表面の水気をちゃんと拭き取り、日陰で干して時間をかけて乾かすようにしてくださいね。

水に濡れてしまった!乾かさなくては!と焦って、ドライヤーの風を当てたり、ストーブの前に置いたり、直射日光を浴びさせたり、という乾かし方は、竹が割れるリスクが高くなるので注意してくださいね。

篠笛(竹)は、急激な環境の変化にとても弱いものです。

水に濡れて乾かすときも、日陰で陰干しをしてゆっくりと乾かすことを心がけてください。

篠笛の洗い方について

篠笛をジャブジャブ水洗い、はおすすめできる洗い方ではありませんが、ではどういう洗い方がいいのでしょうか?

篠笛のおすすめの洗い方は

・綿棒で孔の縁を軽く掃除する
・管内をスーッと軽く水を通す(水洗い)
・つゆきり等の柔らかい布で管内を拭きとる

というのがオススメの篠笛の洗い方です。

管内の汚れやホコリを掃除する、というイメージですね。

掃除の面では、竹製ではなく、プラスチック樹脂製の篠笛であれば、ジャブジャブ水洗いが可能なので衛生的にも手入れ的にも快適ですね。

篠笛は水に濡れても大丈夫?洗い方は水洗いなの?のまとめ

ということで「篠笛と水」をテーマに少し掘り下げてみました。

ポイントをまとめるなら

・雨など少々の水に篠笛が濡れても大丈夫
・水気よりも乾燥の方が篠笛のひび割れにつながる
・乾かすときは陰干しでゆっくり時間をかける

篠笛のおすすめの洗い方は

・綿棒で孔の縁を軽く掃除する
・管内をスーッと軽く水を通す(水洗い)
・つゆきり等の柔らかい布で管内を拭きとる

一応念のため、これはあくまで私個人の考えです。

人によっては「篠笛は絶対に水に濡らしちゃいかん!」という方もいると思いますし、そういった方々の意見を否定するつもりはまったくありませんので。

和楽器の世界って、何かいろいろこだわり深い方が多いらしく「けしからん!」ってお怒りになられてしまうことがあったりなかったり・・・。

なので、篠笛好きが好き放題篠笛について語っていると思ってもらえれば幸いです♪笑

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