篠笛の手入れ・メンテナンス・消毒・保管方法について【基礎知識】
こんにちは。
この記事を書いている今日は4月初旬、近くの小学校で入学式が行われているみたいです。
気持ちよく晴れていて、気温も暖かくていい天気、まさに快晴です。桜もちょうど満開といった感じで、春ですね。
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春の季節は、1年のうちでも屋外で篠笛の演奏や練習がやりやすくなるシーズンなので、篠笛好きの皆さんはもうバッグに篠笛を入れてお出かけしているかもしれませんね。笑
あ、篠笛の高い音って結構遠くまではっきりと響くので、近隣の住民の皆さんの迷惑にならないように注意してくださいね。
大きめの公園の中や、河川敷、高架下などは、屋外での篠笛の練習のおすすめポイントとよく言われていますので参考にしてみてください。
さて今回は、春、虫や動物、草花も冬の眠りから目覚める始まりのシーズンということで、篠笛の手入れ・メンテナンスをテーマに、消毒や保管方法などについても少し掘り下げてブログ記事を書いてみたいと思います。
篠笛の手入れ・メンテナンス方法は?
篠笛は、基本的には、そこまで手入れやメンテナンスに細かく気配りしなければいけない楽器ではないので、気楽に考えてもらって大丈夫です。
あ、これはあくまでの私個人の意見で、人によっていろいろ考え方や意見が違うと思いますので、「これこそが正しい方法だ」なんて偉そうに言うつもりは毛頭ございませんー。
篠笛の日頃の手入れ・メンテナンス方法は、2〜3ヶ月を目安に、篠笛の管内の誇りや汚れを軽く拭き取るくらいですね。
綿棒やガーゼなどの柔らかい布を使って、唄口、指孔、管内をサーっと軽く拭いて、溜まったホコリや汚れをきれいにしてあげましょう。
あまり頻繁に拭いたり強くこすったりすると、せっかくの漆がハゲてしまうおそれがあるので、2〜3ヶ月に1回くらいのペースで、軽く拭く程度の手入れ・メンテナンスで大丈夫です。
篠笛の管内にホコリが溜まっていると、音の響きに影響が出てしまうこともあるので、たまにでいいので掃除して手入れしてあげてくださいね。
篠笛の表面にオリーブオイルやくるみ油を塗りこむって本当?
篠笛販売店や人によっては、篠笛の表面にオリーブオイルやくるみ油を塗り込むのがいい、という手入れ・メンテナンス方法をおすすめしている人もいます。
これは篠笛の天敵である乾燥を防ぐためのメンテナンス方法になりますが、日頃、ちょくちょく篠笛を練習したり演奏したりと篠笛に触れる機会が多い場合は、オイル等での手入れは不要だと思います。
私たち人間の手には脂質=油分が含まれていて、篠笛に触ることで少しずつ手の油分が篠笛の表面に馴染み、コーティングされることで乾燥を防いでくれます。
ただ、何ヶ月も長期間、篠笛を吹かずケースや袋に入れたままの状態が続く場合には、数ヶ月に1回、薄くでいいのでオリーブオイルやくるみ油を篠笛の表面に塗るのもいいと思います。
油分で表面をコーティングすることで保湿効果が生まれ、篠の竹がしっとりとし、乾燥による割れを防ぐことにつながります。
あまり分厚く塗り込んでしまうと、ベタベタしてしまうので、サッと薄くで大丈夫です。
わざわざくるみ油を買うのは面倒臭い、という人は、たまに篠笛を手で触るだけでも手の脂質で篠笛の表面を保護することになるので、ぶっちゃけ篠笛を持ったり触るだけでもO}Kです。
篠笛の手入れ・メンテナンスで大切なことは「乾燥させすぎないこと」です。乾燥が進みすぎると竹が割れやすくなってしまうので気をつけてくださいね。
白状しますが、篠笛歴10年以上の私の場合、篠笛にオリーブオイルやくるみ油を塗る、という手入れ・メンテナンスを一度もしたことがありません。
それでも篠笛の竹が割れたことはないので、個人的にはオイル等でのメンテナンスはいらないと考えています。
吹いた後の管内の唾、露の対処方法は?
篠笛を吹いたとき、管内に何かの水分が溜まっていたり、管尻の穴から水滴が垂れてきたりする経験がある人もいると思います。
あの水分は、唾であるときもありますが、主に「水蒸気によるもの」「結露」がほとんどです。
特に、冬場など気温が低いときは、篠笛の管内と外気の温度差が生まれやすく、結露も出やすくなります。
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結露を放置して、そのまま篠笛ケースに入れ、長期間ほったらかしにしていると、篠笛にカビが生えてしまった、なんてケースもちらほら耳にします。
あまりに結露が多くて気になる場合は、露切りなどで管内の水滴を拭き取りましょう。
「毎回、露切りを管内に通して拭きとる方がいい」という人もいるみたいですが、私の場合は「露切りを使うのはたまに」くらいのペースです。
篠笛の天敵は「乾燥」です。
毎回毎回、篠笛を吹いたら露切りを使って水分をしっかりと拭きとる、とう手入れは、きっちりとしたメンテナンスをする姿勢なので悪いことではありませんんが、篠笛の管内をカラッカラな状態にしてしまうと、竹の乾燥が進みすぎてしまうリスクがあります。
ほどよく湿度があるくらい、の方が竹のひび割れなどを防ぐことになるので、露切りを使って管内の水分を拭きとる手入れも「たまに」で大丈夫だと思います。
あまりにビチョビチョに濡れてしまっている、と気になるのであれば、そういうときは露切りなどを使用してサッと水滴を拭き取りましょう。
乾燥しすぎると竹が割れてしまうかも、びちょびちょに濡れすぎているとカビが生えてしまう、とどちらの場合も度がすぎると篠笛の状態が悪くなってしまうので、「ほどほどに」が大切です。
篠笛をアルコール消毒しても大丈夫なの?
篠笛をきれいにしたい!という気持ちから、アルコール消毒をして清潔にしたいと考える人もいます。
実際に、篠笛の除菌消毒セット的なメンテナンス品がAmazonや楽天お市場などのネット通販で購入することができるので、篠笛をアルコール除菌をする人もいるようなのですが・・・
個人的には、あまりおすすめできる手入れ方法ではないかな、と思っています。
篠笛の竹の状態やアルコールの種類などによっては、竹にシミや変色による色ムラができてしまうこともあるようなので、アルコール除菌や消毒をするときは気をつけてくださいね。
篠笛をアルコール除菌消毒をするときは、目立たないところで一度試してみてから、にしてください。
せっかくの篠笛の竹の模様にシミができてしまうともったいないですから。
私はこれまでに一度もアルコール消毒でのメンテナンスをした経験がないのですが、どうしても消毒したい!除菌したい!と気になるのであれば、気をつけてアルコール除菌をするようにしてくださいね。
篠笛のおすすめの保管方法は?
篠笛の基本的な保管方法は、篠笛専用の袋やケースに入れて保管するのがおすすめです。
篠笛袋は、篠笛専門店や販売店でも既製品がいろいろあるので、好きな柄のものをAmazonや楽天市場などのネット通販でも購入できます。
また自分で和柄の布や、着物のハギレなどを使ってmy篠笛袋を自作する人も結構多いです。
篠笛を衝撃から保護するという観点からすれば、篠笛袋ケースはそこそこ厚めの生地の方が安心できるのでおすすめかな、と思います。
プラスチック製のケースとかは、正直言っておすすめしにくいですね。
篠笛の天敵は「乾燥」と「高すぎる気温と湿度」です。とうか「急激な温度変化・湿度変化」は禁物です。
自然素材の「竹」は生物(なまもの)なので、急激な温度変化や湿度変化は、竹の割れを誘発しやすくなってしまいます。
保管方法を考えるときも、温度変化・湿度変化を防ぐ、できるだけ同じような状態がを保てる保管方法がおすすめです。
そういう点から、木製のケース、特に桐などの素材でできている篠笛ケースもありますので、好きなケースで大切な篠笛を保管してあげてくださいね。
篠笛の手入れ・メンテナンス・消毒・保管方法についてのまとめ
ということで、今日は「篠笛の手入れ・メンテナンス・消毒・保管方法」についてポイントをまとめてみました。
篠笛の天敵は「乾燥しすぎ」「急激な温度変化・湿度変化」です。
あとは漆を痛めすぎないように気をつける、といった感じですね。
気温や湿度の変化の影響が少なくなるように意識することで、大切な篠笛の寿命はどんどん長く伸びるので、大事に手入れ・保管してあげてくださいね。
長年使っている大切な篠笛が割れるのはショックですからね。
ま、とはいっても、篠笛はそんなに神経質にメンテナンスをする楽器ではないので、気楽にやさしいく手入れしてあげるくらいで大丈夫です。
篠笛の一番の手入れ・メンテナンス方法は「毎日少しでもいいので吹く」ことだったりします。
毎日篠笛を吹くことで、手入れ・メンテナンスになり、しかも篠笛が上手くなる!まさに一石二鳥ですね〜♪
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