篠笛楽譜(無料)73「鳩(ぽっぽっぽ)」童謡・文部省唱歌

童謡やわらべうたと、竹製の篠笛の音色は、本当に相性バッチリだなー、と思います。

早すぎず&遅すぎず、の曲のテンポといい、シンプルだけど覚えやすい旋律といい、自然でやわらかい音色の篠笛の演奏にぴったりですよね。

実際に、篠笛教室でも、初心者さんにまず練習してもらう曲は、わらべうたや童謡、唱歌などが多いです。

曲自体の難易度が低く、誰でも知っている曲で、初心者用の練習曲として選びやすいんですよねー。

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そんなこんなで、今回は「ぽっぽっぽー、はとぽっぽー」超有名なわらべうた「鳩(ぽっぽっぽ)」の篠笛用楽譜を作ってみました。

童謡・文部省唱歌「鳩(ぽっぽっぽ)」

日本人なら?誰でも聞いたことがあるはずですよね。

「ぽっぽっぽー、はとぽっぽー」

幼稚園や保育園の子ども時代にみんなで歌った記憶があります。

今回調べてみて初めてわかったことなのですが、正しい曲名は「鳩」らしいです。
ずっと「鳩ぽっぽ」だと思ってました。(→曲名についてはこのあと裏話があります)

このわらべうた?童謡?が作られたのは、1911年の「尋常小学唱歌」に掲載されたのが最初みたいです。現在では文部省唱歌に指定されていますね。

で、その後、教科書「ウタノホン」で「ハトポッポ」という曲名に変更されたとか・・・。

ですが!

なんと別の曲で「鳩ぽっぽ」という曲が存在するみたいなんです!びっくりです。

原曲?滝廉太郎の作曲「鳩ぽっぽ」

「鳩ぽっぽ」は、あの滝廉太郎が作曲、東くめ作詞、の曲です。

ん?なんだかややこしいぞ。

滝廉太郎作曲の「鳩ぽっぽ」は、「ぽっぽっぽー」の曲ではなくて、まったく別の曲なんです。

滝廉太郎は「鳩ぽっぽ」を作曲したのは1901年で、「ぽっぽっぽー」の「鳩」は1911年なので、10年も前ということになります。

それぞれの歌詞は次の通りです。

歌詞「鳩(ぽっぽっぽ)」

ぽっぽっぽ
はとぽっぽ
豆がほしいか
そらやるぞ
みんなでいっしょに
食べに来い

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ぽっぽっぽ
はとぽっぽ
豆はうまいか
食べたなら
みんなでなかよく遊ぼうよ
(一度にそろって飛んで行け)

歌詞「鳩ぽっぽ」滝廉太郎作曲・東くめ作詞

鳩(はと)ぽっぽ 鳩ぽっぽ
ポッポポッポと 飛んで来い
お寺の屋根から 下りて来い
豆をやるから みな食べよ
食べても直(すぐ)に 帰らずに
(ポッポポッポと 鳴いて遊べ)

「はとぽっぽ」盗作?原曲?コピー?

ここで、なんですが・・・

私たちに馴染み深い方の「ぽっぽっぽー」の歌い出しの「鳩」は、文部省唱歌なのですが、

もしかして、

滝廉太郎作曲&東くめ作詞の「鳩ぽっぽ」を盗作したのではないか?
原曲としてアレンジしたのか?
コピー曲なのか?

と、いろいろな疑惑や憶測がささやかれているみたいです。

ぽっぽっぽーの「鳩」は作曲者不詳になってるあたり、当時の闇があるような気がしないでも・・・笑

実際のところは、当時の関係者の人にしかわからない話かもしれませんが、なかなか興味深い話があるんですねー。

このこともあって、羽鳥アナウンサーがTVで「鳩ぽっぽ」を間違えて紹介してしまい、謝罪する、という出来事もあったみたいです。(2018年だったかな)

篠笛用:楽譜「鳩(ぽっぽっぽ)」


篠笛用:楽譜「鳩(ぽっぽっぽ)」

今回作成した篠笛用楽譜「鳩」は、「ぽっぽっぽー」の曲です。

メロディはみんな知っていると思うので、指づかい=運指を覚えることから始めてみてくださいね。

低い音の呂音(りょ)だけで完成することができる曲なので、高い甲音が苦手な初心者さんにも演奏しやすいと思います。

呂音で演奏することができるようになれば、同じ指づかいのまま、吹く息を強く&早くすれば高い甲音で、1オクターブ高いメロディでも演奏できます。

実際に演奏するときは、①呂音(低い音)で、②甲音(高い音)で、と2回演奏する、というスタイルも良いですねー。

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