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リストカット、暴れるなど激しい攻撃性が特徴的な境界性人格障害

境界性パーソナリティ障害(境界性人格障害/ボーダーライン)の人は、家族など周りにいる人が予測できないような衝動的行動をすることがあります。

そこには、激し怒りや強い思いなどが渦巻いているのです。

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強い攻撃性が特徴的な境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害の人は、感情のコントロールがうまくできず、そのせいで行動面においても強い感情や思いに流されて攻撃的な行動に走ることがよくみられます。

境界性パーソナリティ障害の人の怒りの感情が爆発すると、まわりの状況などを考えず、暴力や暴言など衝動的な行動に出てしまうのです。

その様子はまわりの人からすると「頭がおかしくなった」「気が狂っている」と感じるほどです。

家庭内暴力やリストカット(自傷行為)になるケースも

境界性パーソナリティ障害の人の攻撃の対象になりやすいのは、一番近くにいる家族です。

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暴言、暴力、暴れるといった攻撃的な行動になることも多く、家庭内暴力に発展し、家族がビクビクして顔色を伺いながら生活する、というケースもみられます。

また、境界性パーソナリティ障害の特徴といえる激しい攻撃性は、家族などまわりの人に向けられるだけでなく、自分自身を攻撃する行為にもあらわれることも少なくありません。

暴飲暴食、薬の大量摂取、リストカットなどの自傷行為などの行動も境界性パーソナリティ障害の症状のひとつです。

こういった激しい攻撃性がおこす行動は、命の危険となる場合もあるので、家族やまわりの人を驚かせ、巻き込んでしまうこともあります。

境界性パーソナリティ障害の攻撃性の行動例

【攻撃性が他人に向く場合】
・暴れる
・物を壊す
・暴言を吐く
・暴力をふるう など

【攻撃性が自分自身に向けられた場合】
・自傷行為(リストカット)
・自殺未遂
・むちゃ食い
・薬の大量摂取(オーバードーズ)
・激しい異性関係(性依存)
・覚醒剤などの薬物依存
・アルコール中毒
・車の無謀運転 など

◆この記事は、日本の医学者、精神科医。帝京大学医学部教授の林直樹先生執筆・監修「よくわかる境界性パーソナリティ障害(主婦の友社)」の内容を元に、心理カウンセラーが記事編集をしています。

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