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職場のストレスで増加している?適応障害の症状と特徴について

仕事や職場のストレスが原因となって、心の病気のひとつ「適応障害」になる人が増加しているようです。

適応障害が疑われる場合は、早めに病院を受診するほうがいいでしょう。

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職場で増加している適応障害とは?

適応障害とは、生活上の負担や環境にうまく適応することができず、その結果、さまざまな精神症状や身体症状があらわれ、社会生活に支障をきたす心の病気のひとつです。

仕事や職場でのストレスが原因で適応障害になる例も増加していて、職場不適応症ともよばれることがあります。

適応障害/職場不適応症の症状について

適応障害/職場不適応症にみられる代表的な症状には、不眠、頭痛、腹痛、めまい、動機など、うつ病によく似た症状が多いようです。

【抑うつ気分】
・気分が落ち込み何もやる気がしない
・何をしても楽しくない
・涙もろくなる
・絶望感を感じる

適応障害と似ている病気

・うつ病
・非定型うつ病
・双極性障害(躁鬱病)
・パーソナリティ障害
・恐怖症(トラウマ/PTSD)
・社会不安障害
・全般性不安障害

適応障害の原因はストレス、症状が長引くケースも

適応障害の原因は、ひとことで言うと「ストレス」です。

原因となるストレスがあるとすぐに症状がでるとは限らず、ストレスがたまってくると症状があらわれる場合もあります。

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また、適応障害の症状は長引くケースが多いようで、6ヶ月以上の期間症状が続く人もいます。

適応障害は、本人もまわりの人も、病気であることに気づかず、「怠けている/サボっている」「わがまま」「未熟」「甘えている」などと誤解されることが多い病気です。

適応障害は、性格か病気か判断しにくい

上司や同僚との人間関係がうまくいかない、新しい仕事や職場になじめない、残業が多い、など仕事でのストレスは誰にでもあるものです。

普通の場合であれば、一緒にお酒を飲みにいって愚痴をこぼす、趣味でストレス解消する、など気分転換をしたり、ストレスの原因が分かる場合は元を断つこともできます。

それに対して、自責の念にとらわれひどく落ち込む、視線が怖くて人と話ができない、電話に出れない、いきなり怒ってどなる、など極端な行動があらわれた場合には、適応障害の可能性が考えられます。

ただ、適応障害は、もともとの性格なのか、それとも適応障害の心の病気なのか、見分けにくい傾向があります。

子供の頃からストレスに対して過剰に反応してしまうのであれば性格と思われますが、ある時期をきっかけに行動や言動が変わった場合は心の病気「適応障害」といえるでしょう。

まとめ

職場での適応障害は、遅刻や欠勤、仕事のミスの増加、どなったり殴ったりなど人間関係でのトラブルに発展してしまうことも少なくありません。

仕事での人間関係などに支障をきたす場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

◆この記事は、赤坂診療所所長・医学博士・精神保健指定医の渡辺登先生執筆・監修「職場不適応症/会社内で急増する適応障害のことがよくわかる本 (講談社)」の内容に基づいて、心理カウンセラーが記事編集をしています。

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