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新入社員はストレスで適応障害になりやすい?職場不適応症

会社に入社してから3年未満の新入社員は、職場不適応症や適応障害になりやすいといわれているそうです。

今回は、なぜ新入社員は適応障害や職場不適応症になりやすいのか、よくあるパターンや傾向について書いてみたいと思います。

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新入社員が適応障害になりやすい理由は

入社して間もない新入社員は、適応障害や職場不適応症など心の病気にかかりやすい時期といわれています。

なぜなのでしょうか。

一番の理由は「ストレス」です。

新入社員の多くは、仕事や会社、自分の力に対して大きな理想を持っています。

「やる気と元気があれば仕事をこなせる」「自分には能力がある、優秀だ」と思っていることが多いものです。

ですが、新入社員のほとんどは、会社に入社して仕事を始めるようになってから、現実の厳しさを知ることになり、ストレスがたまりやすい状態になりやすいのです。

精神的なストレスがたまると、適応障害や職場不適応症にもなりやすく、人によっては不安障害やうつ病になるケースもあります。

「思っていた仕事と違う」理想と現実のギャップ

学生時代の就職活動中や内定期間中は、会社や仕事について良い面、ポジティブな面しか見えにくいものです。

ですが、実際に入社して働くようになると、仕事にはつらいことやしんどいことも多いものです。

ドラマやメディアの影響もあって、仕事に対して理想を高く持っているほど、現実とのギャップのは大きくなりがちです。

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学費を払って学んでいた学生と、働いて給料をもらう社会人では、言葉は悪いかもしれませんが、王様と召使いくらいの違いがあります。

温室育ちでゆと世代であるほど、現実の厳しさに唖然としてストレス過剰になりやすいのです。

その結果「思っていた仕事と違う」「こんなはずじゃなかった」「仕事が自分に合っていない」と現実逃避的な考えを持つ傾向が高くなります。

理想と現実のギャップのストレスから適応障害に

理想が高い新入社員ほど、理想と現実のギャップを痛感し、ストレスを感じやすいといえます。

自分のやりたい仕事ができない、給料が少ない、仕事が思うように進まない、上司や先輩から怒られる、人間関係も面倒に感じる、と、新入社員のストレスがたまる一方です。

新入社員が適応障害になる流れ

困ったり迷ったりしても相談できない

学生時代に成績優秀なほどプライドが邪魔する

上司に叱られるかも、と遠慮する

誰にも相談できず、ひとりで抱え込む

ストレスがたまってしまい適応障害や職場不適応症に

まとめ

昔からずっと言われていることですが、「新入社員は3年以内で辞めるのが多い」というのは、今も続いているようですね。

20年前と今の時代を比較してみても、20〜24歳の平均勤続年数は2.7年から2.3年と短くなっているくらいです。

新入社員の人はメンタルを強くすること、上司や先輩など会社側は打たれ弱い新入社員をケアすること、が大切なのかな、と感じました。

◆この記事は、赤坂診療所所長・医学博士・精神保健指定医の渡辺登先生執筆・監修「職場不適応症/会社内で急増する適応障害のことがよくわかる本 (講談社)」の内容に基づいて、心理カウンセラーが記事編集をしています。

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