些細なことで不安になる病気?不安障害の症状と種類について
本来、不安は、迫りくる脅威や精神的ストレスに対する正常な反応で、誰でも感じるものです。
正常な不安は生命を守るために大切な機能ですが、病的な不安は仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。
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正常か病的な不安かチェックポイントは?
不安を感じることは誰にでもあることです。
そもそも不安とは、ばくぜんとしたおそれの感情の意味です。
その不安の程度がひどいと、不安障害などの病気の可能性があり、治療の対象になることもあります。
【誰でも感じる正常な不安】
例えば、横断歩道で信号が赤になっているとき、車がびゅんびゅん走っている中を信号無視してわたることに対して不安を感じる、というのは誰でも感じる正常な不安。
【病的な不安】
歩行者用の信号が青になり、車が止まっているのにも関わらず、「万が一」が気になって怖くなり、不安を感じて横断歩道を渡れない、というのは病的な不安。
不安障害とは?種類と症状
不安障害では、一般に考えて、その状況とは不釣り合いなくらいに強い不安が慢性的、突発的にみられます。
強い恐れや不安が原因となり、会社や学校に行けない、外に出ることができないなどの症状もみられます。
不安障害には次のような種類があります。
・パニック障害
・広場恐怖
・強迫性障害
・社会不安障害
・急性ストレス障害
・特定の恐怖症
・適応障害
パニック障害の特徴と症状[不安障害]
パニック障害は、ある日突然、めまい、動機、呼吸困難などの命の危険を感じるようなパニック発作の症状が起きます。
症状があるのにも関わらず、内科で診察を受けても異常なし、と言われます。
何度も繰り返しパニック発作が起きると、発作に対する不安や発作が起きた状況に対して恐怖を感じるようになり、特定の状況や場所をさけるようになります。
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広場恐怖の特徴と症状[不安障害]
広場恐怖は、自分の行動が束縛されるような場所、例えば電車や飛行機などに乗れなくなり、人が多い場所に出かけられなくなります。
家族や知人に助けを求められないような場所に出かけると、パニック障害とあわせて発症することもあります。
強迫性障害の特徴と症状[不安障害]
強迫性障害は、自分でも不合理だと思いながらも、自分の意志に反して不吉な考えや悪いイメージが浮かぶ症状が特徴です(強迫観念)
。
強迫観念による不安や恐れ、不快感を取り除こうとする行動(強迫行為)が症状としてあらわれることもあります。
強迫性障害の症状の例として、手洗いや施錠を確認する行為を何度も繰り返したりします。
社会不安障害の特徴と症状[不安障害]
社交不安障害は、他人と話をしたり、人前で何か行動するときに、緊張しすぎて冷静でいられなくなる病気です。
失敗をして恥ずかしい想いをするのではないか、という強い恐怖感や不安感をともないます。
発表や営業活動、会食、デート、パーティーなどに対して恐怖を抱き、日頃の生活や仕事に支障が生じるケースも多く見られます。
むかしは「対人恐怖症」と呼ばれていました。
社交不安障害の典型的な症状として、顔の紅潮、動機、声や手足の震え、下痢などがあります。
急性ストレス障害の特徴と症状[不安障害]
急性ストレス障害は、生死に関わるようなトラウマ(心的外傷)体験のあとに発症します。
その出来事がくり返し頭の中でフラッシュバックし、つらい出来事を思い出させる場面や人物、会話を避けようとします。
特定の恐怖症[不安障害]
恐怖症は、とくに危険でもない特定の対象物や状況に対して、合理的でない恐怖や不安を感じます。
恐怖症の代表例として、動物、雷、飛行機、高所、閉所、注射、血などがあります。
適応障害の特徴と症状[不安障害]
適応障害は、仕事や職場などで上手になじめず、精神的なストレスから、焦燥感、無気力、集中低下、頭痛、めまい、疲労感、嘔吐などの症状があらわれます。
適応障害の例として、電話に出れない、名刺交換で手が震える、無口になってしまう、など仕事上必要なコミュニケーションがとれなくなります。
まとめ
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